結果発表

八千代台フォトコンテスト全体講評

特別審査員 会田正裕(プロカメラマン)

審査員という立場上、応募作の中から何枚かを選び出すために、一枚一枚丁寧に拝見しました。選ぶ作業を忘れてとても幸せな気持ちになっていることに気づきました。
八千代台という身近な生活圏の中から、美しさや優しさ、楽しささを見つけ出し写真を応募してくれました。そうした全ての応募作品が織りなす八千代台の姿は、人々や街
の魅力に溢れていました。コンテストの魅力が、会を重ねるごとに多くの人に伝わり、八千代台を愛する輪が広がってゆくことを願っています。

特別審査員 岡田智秀(日本大学理工学部まちづくり工学科・教授)

2年目を迎えましたが、今年も延べ51作品という沢山の応募作品をお寄せいただきました。特に、「子ども部門」の応募数が比較的多く、次世代の八千代台を背負っていくであろう地元児童・生徒の八千代台への関心の高さにたいへん嬉しく思っているところです。

さて、今回の授賞作品を選考する中で感じたことは、単に被写体や構図の魅力のほかにも、「作品タイトル」や「説明文」を通して、「なるほど、そういうことか!」というように、撮影者の「思い」が伝わることの重要性です(ぜひ来年度の参考にしてみて下さい)。

また、今年の応募者の興味関心という観点から、応募作品の共通点に着目すると、「八千代台駅周辺部」「公園・緑地」といった広がりある風景が昨年に続いて多い中で、「諏訪神社」「八千代台東小学校」「京成線(八千代台駅構内含む)」「店舗」といった特定の対象物がみられました。応募作品が共通しているかどうかは審査に一切関係ないですが、八千代台に向けられた興味関心という意味で大切な情報になると思います。そこで、今年度も昨年度に続いて、私のゼミナール(研究室)の学生たちと全応募作品の特徴分析を行い、その結果を八千代台駅地下道にパネル展示したいと思います(楽しみにして下さい!)。 最後に、今回ご応募いただいた皆様方に厚く御礼申し上げます。来年度も積極的な応募をよろしくお願いいたします!

最優秀賞

Pink pink pink!

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おなまえコカティ
撮影場所八千代台東
撮影年月2022年6月16日
写真の説明仕事帰りに見上げたら
ピンクの空が八千代台の街を
覆う.夏がいよいよ来るんだなと実感の時。

審査員コメント

太陽が沈んだ後に空が美しく染まる瞬間があります、Pink pink pink!!というタイトルにその夕焼けが特別なものだった興奮が伝わってきます。ユアエルムのガラス窓の映り込みが空を更に大きく感じさせてくれます、商店街を手前に配し臨場感豊かに捉えた構図が最高です。

八千代台駅前の東口商店街(エポラ通り)は日常の見慣れた風景であるが、この作品は、時と天候がうまく相まって幻想的な「黄昏時の八千代台」が描写されている。駅前の商店街とはいえ、いまだ高層ビルに囲まれていないがゆえに大きな空が広がる中で、夕焼けで深紅と紫紺に染まる“広がりをもったその非日常的な美しさ”とともに、“日常的な暮らしの風景”が同時に描写されている。ここに“非日常”と“日常”が一体となった感動的な八千代台のワンシーンが生み出されている。

八千代台の町並みや人々がそこで暮らしている様子が季節感と共に感じることができました。

優秀賞

静寂

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おなまえおしず
撮影場所八千代台第一公園
撮影年月2022年1月7日
写真の説明珍しく雪の積った八千代台北の第一公園、早朝の姿です。

審査員コメント

雪景色の八千代台風景は複数の応募がみられたが、この作品の魅力は、日常では動きのあるブランコ等の遊具類と、ひるがえって静寂を醸す樹木群という対比的な被写体ながら、これらが雪化粧に染まり、まさにタイトルにあるような「八千代台の静寂」が映し出されたところにある。そのような意味では、雪化粧で沈黙する遊具類の存在が大きなインパクトになっていよう。

紫陽花と八千代台ランドマーク

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おなまえABBA
撮影場所八千代台駅東口近くの路地
撮影年月2022年6月9日
写真の説明八千代台駅東口近くにある路地を歩いていると、雨に洗われた紫陽花が映えていたので、その清々しさを八千代台のランドマークとともに撮影した。

審査員コメント

臨場感あふれる写真です、ワイドレンズで迫るように撮った花のピンクと葉の緑が美しいコントラストを作り出しています。見慣れたはずのユアエルムのにれの樹に気付いた途端、八千代台の美しい森が浮かび上がり感動しました。

こころしずかに

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おなまえあゆみん
撮影場所八千代台西 諏訪神社
撮影年月2022年4月
写真の説明八千代台西市民の森の中にある諏訪神社
神社へのお参りが日常になっている人や、前を通るとき手を合わせる人、そして、毎日お掃除をされている人、そんなそれぞれの時間がこころを落ち着かせるのかもしれません

審査員コメント

こころ優しい人々の暮らす八千代台の魅力を伝える素敵な写真ですね。美しい木漏れ陽、絶妙な距離感で捉えた写真からは竹箒で履く音も聞こえてきます。

夜桜

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おなまえMIO
撮影場所八千代台第二公園
撮影年月2022年4月2日
写真の説明友達家族と夜桜見学に来ました。
小学生の妹と、妹の親友が桜を見る姿が可愛かったので写真を撮りました。

審査員コメント

桜の描写は今年もいくつか応募がみられたが、夜の満開の桜の木の下で、親友同士の女子小学生が何かを語らう様子が描写されたこの作品は、これから年を重ねていく親友同士がこの公園で再開を繰り返し、夜桜に包まれながら“ふるさと八千代台”の暮らしを語らう、そんな様子が思う浮かんでくる心に染みるワンシーンである。

センロノシエスタ

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おなまえしらたま
撮影場所八千代台東歩道橋横
撮影年月2022年4月30日
写真の説明青い空と白い雲。線路脇の緑。その先で交差しそうな架線と線路。心地よい日差しの下、まるで線路が休憩しているような、色と直線のコントラストがきれいな瞬間でした。

審査員コメント

写真がきれいなのはもちろんのこと、”線路が休憩している”という表現にも美しさを感じました。

鎮守の森にて

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おなまえ小虎堂
撮影場所八千代台西9丁目 諏訪神社
撮影年月2022年5月22日
写真の説明住宅街にある公園の小さな神社。昔は行事がある度に賑わったのかもしれません。いまは静かにこの地を見守ってくれています。

審査員コメント

いくつかある諏訪神社の写真の中で、シンプルでありますが、印象が一番強かった写真です。

ぼくのお気に入りの場所

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おなまえしろくま
撮影場所八千代台東南公共センター裏の線路沿い
撮影年月2022年6月26日
写真の説明大好きな京成電鉄。その中でも一番好きなスカイライナー。駅から発車するところから見られるお気に入りの場所で撮影。

審査員コメント

八千代台を颯爽と走り抜ける京成スカイライナーをおよそ45度に傾け、子供目線で見上げの角度で撮影したこのワンシーンは、自分こそがこの場所の魅力を一番よく知っているのだという、みなぎる自信が伝わってくる作品である。将来は京成スカイライナーの運転士さんか、鉄道カメラマンか、撮影者の将来に期待が膨らみます。

スカイツリーの見える夕暮れ

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おなまえ@aicebrbr178
撮影場所ユアエルム八千代台
撮影年月2021年11月13日
写真の説明幼少期よく習い事で通っていた八千代台。
大人になってからはじめてユアエルムに来て
懐かしいなあ…と思う反面、
あの頃スカイツリーはなかったなあ…と
しみじみ思いました。

審査員コメント

今も昔も変わらない八千代台地区の風景の一つは、広がる大空である。その広がりある八千代台の風景を堪能できる場所の一つにユアエルムの屋上がある。この作品は、変わらぬ見慣れた八千代台の街並みと、その背景に新たに誕生したスカイツリーを重ね合わせることで、八千代台の風景としての「温故知新」が表現されている。

夜桜宇宙

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おなまえヘロトドス
撮影場所八千代台北3丁目公園
撮影年月2022年3月31日
写真の説明この公園の桜は毎年見事です。公園なので夜も毎日ライトアップ!アート感のある遊具に登って見ると、ちょっと異世界に紛れた気分にすらなれます。

審査員コメント

ライトアップされた美しい桜を撮ろうとアングルを色々探し、山に登りこの宇宙を発見したのでしょうか。桜の銀河をバックに闇に浮かぶ宇宙ステーションにも見えます、桜のオーケストラと指揮者が荘厳なハーモニーを奏でている音も聞こえるようです。素晴らしい観察眼とテーマの切り取りが見事です。

50年前の彼方から

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おなまえa.konchan
撮影場所八千代台第二公園
撮影年月2022年6月8日
写真の説明50年前に遊んでいた公園、ビー玉、缶蹴り、メンコ、皆で遊んだあの時の懐かしい記憶が甦ってきました。 そんな公園を撮ってきました。

審査員コメント

絵画のような完璧な写真です。>50年以上、子どもたちを見守ってきた樹を象徴的に捉え、手前から続く道は時を感じさせます。緑に映える遊具のリズミカルな色、夢中で駆けつけ乗り捨てたキックボード、そしてすべての子供達を最高の瞬間で写し止めたシャッターチャンスの見事さに感嘆しました、幸せな気持ちになる心地よい作品です。

知らない世界

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おなまえYuuga
撮影場所南ヶ丘公園
撮影年月2022年6月23日
写真の説明夜の公園に撮影しに行きました。
昼の公園とは一変し、そこにはちょっぴり寂しそうな遊具達が、朝を待っていました。

審査員コメント

水飲み用水栓にピントを合わせて主役にしたことで、それはまるで知らない世界に出会った作者自身の後ろ姿のように感じます。物語を予感させる主題の選び方や構図、バランスが見事で、観察眼の素晴らしさが光る写真です。